青い空、白い砂浜、そして風に揺れる椰子の木。
──それは、誰もが思い描く「ハワイ」の象徴的な風景です。
けれど、ひと口に「ヤシの木」と言っても、実はハワイには多種多様な椰子の木が存在しているんです。
この記事では、ハワイを代表する椰子の木たちと、その個性あふれる特徴を紹介します。
🌺1. ココヤシ(Coconut Palm)

ハワイの象徴 No.1!
最もよく見かけるのがこのココヤシ。
正式には「Cocos nucifera」と呼ばれ、実からココナッツウォーターやココナッツオイルが取れることで有名です。
- 背丈は20メートル以上にも伸びる
- 風にしなやかに揺れる細長い葉
- 黄金色の実が陽にきらめく姿はまさに南国の象徴
ハワイでは昔から、食料・水・建材・燃料として暮らしに欠かせない存在でした。
今でもビーチリゾートの象徴として人気です。
🌴2. ロイヤルパーム(Royal Palm)
その名の通り、王の風格。
学名「Roystonea regia」。
まっすぐに伸びた幹と、堂々と広がる葉が美しい、まさに“貴族のヤシ”。
ホテルのエントランスや高級住宅街の並木道などに植えられ、
優雅で格式ある雰囲気を演出してくれます。
幹の中央部分が淡いグリーンを帯びているのも特徴。
夕暮れ時、光を受けて淡く輝く姿は、まるで映画のワンシーンのようです。
🌿3. トラベラーズパーム(Traveler’s Palm)
旅人の木、というロマンチックな名前。
実は厳密には「ヤシ科」ではなく、「バショウ科」に属します。
しかし見た目がヤシの木に似ているため、ハワイでは“ヤシの仲間”として親しまれています。
扇のように広がる葉は、太陽の動きを追うように東西方向を向いて生えることから、
旅人が方角を知る手がかりにしたとも言われています。
その姿はどこかアートのようで、写真映えも抜群。
インテリア植物としても人気です。
🌾4. プリンスパーム(Prince Palm)
ロイヤルパームより少し控えめなエレガンス。
学名は「Archontophoenix alexandrae」。
ハワイでは庭木やリゾート施設の装飾としてよく見かけます。
- 幹がスラリとして上品
- 涼しげな緑の葉
- 強い日差しにも負けない耐久性
“ロイヤルパームが王様なら、プリンスパームは若き貴公子”。
そんな言葉が似合うヤシです。
🌴5. シュガーパーム(Sugar Palm)
少し珍しい、でも見つけたら嬉しい一本。
学名は「Arenga pinnata」。
幹から甘い樹液が採れることから“シュガーパーム”と呼ばれています。
ハワイでは数は少ないですが、植物園や自然公園で見かけることができます。
熱帯の森の中に立つ姿はどこか野生的で、
“人の手が届かない楽園”を感じさせてくれます。
🌅ヤシの木が語る、ハワイの時間
ヤシの木は、ただの植物ではありません。
それはハワイの時間の流れそのものを象徴しています。
朝日に照らされて黄金色に輝き、
昼には真っ青な空を背景にゆらめき、
夕暮れには影絵のように静かに佇む。
──その姿は、いつも変わらずそこにありながら、
見る人の心によって表情を変えてくれるのです。
🌺まとめ:ヤシの木があるだけで、心が南国になる
ビーチを歩いていて、ふとヤシの木のシルエットが目に入る瞬間。
それだけで、心が少し軽くなる。
ハワイのヤシの木は、人の心を癒す風景の一部です。
種類を知れば知るほど、その一本一本が持つ物語に気づくでしょう。
いろいろ調べてみたものの、南の島に行ったわけではないので写真がありません。最近では日本でも住宅街を歩いているとお庭にヤシの木を植えているお宅を見かけます。おしゃれな雰囲気を演出してくれています。
実は、うちにも一本あるんです。これは今、高校生の息子が幼稚園に通ってた頃、公園で種子を拾ってきて植木鉢で育てたものです。フェニックスだそうです。



