🌴 グアムの人々の生活とラッテストーンパーク

グアム

多民族が暮らす島


グアムには約17万人が暮らし、先住民チャモロ人を中心に、フィリピン系やミクロネシア諸島出身者、アメリカ本土からの移住者など、多様な人々が共生しています。公用語は英語とチャモロ語ですが、観光業が盛んなため日本語に触れる機会も少なくありません。


家族と食文化


チャモロ文化の基本は「家族第一」。親戚同士で集まり、バーベキューやお祭りを楽しむのは日常の光景です。食事は米や魚を中心に、スペインやアメリカの影響を受けた「レッドライス」「ケラグエン」「チャモロバーベキュー」が定番。日本の食卓とも共通点が多く、スーパーで米や醤油が手に入るのも親しみやすい点です。


ラッテストーンとは


チャモロ文化を象徴するのが「ラッテストーン」。下部の円柱「ハルギ」と上部の半球「タサ」を組み合わせた石柱で、古代チャモロ人の住居を支える基礎として使われました。湿気や害虫を防ぎ、台風にも耐えられる工夫とされ、紀元800年頃から利用されていたと考えられています。


ラッテストーンパーク(Latte Stone Park)


グアムの首都ハガニアにあるラッテストーンパークは、文化遺産を間近に感じられる場所。芝生の上に並ぶ高さ3メートルほどの石柱は圧巻で、青い空やヤシの木とともに壮大な景観をつくり出しています。入園は無料で、スペイン広場やハガニア大聖堂と合わせて散策できるアクセスの良さも魅力です。
ラッテストーンは現代では建築物には使われませんが、州旗や観光ロゴに描かれるなど、グアムのアイデンティティを示すシンボルとして生き続けています。


日本との共通点と違い


米を主食にする点や家族を大切にする価値観は、日本人にとっても共感できる部分です。ただし、生活の時間感覚は「アイランドタイム」と呼ばれるほどゆったりで、日本の都会的な「分刻みの生活」とは大きな違いがあります。


🌺 まとめ


グアムの生活は、チャモロ文化の伝統とアメリカの影響、多民族の共生が織りなす独自のスタイル。その象徴であるラッテストーンを訪れると、観光だけではわからない「島の記憶」と「暮らしの土台」を実感できます。リゾートの明るさと歴史の深さ、その両方に触れることで、グアムの魅力はさらに広がるでしょう。